Planet of Dark〜天空の惑星〜

■ あなたの幸せ/幻影サマへ ■

――貴方の幸せを願う、から。

「一番大切な人じゃなくていい。だから、貴方の相棒(パートナー)で居させてください、なの」
「あぁ。俺のパートナーには代わりない。今までも、これからも……」

 茜色の夕焼けの中。
 銀狐の少女は、金狐の青年からその言葉を貰った。


 今は遠く離れてしまったけれど、それは今も違えてない。
 ボクは……そう、思ってる。

 貴方の幸せを願うから、ボクは貴方の一番じゃなくていい。

 ……でも、
 何かあったときは教えてね。
 相棒として、そして、貴方のことを好いてる人の1人として、
 相談にのれることはのるからね。


「いつだって……、命ある限り、お背中お護りいたします」


銀狐の姫から幻影サマへ


了。