――貴方の幸せを願う、から。
「一番大切な人じゃなくていい。だから、貴方の相棒(パートナー)で居させてください、なの」
「あぁ。俺のパートナーには代わりない。今までも、これからも……」
茜色の夕焼けの中。
銀狐の少女は、金狐の青年からその言葉を貰った。
今は遠く離れてしまったけれど、それは今も違えてない。
ボクは……そう、思ってる。
貴方の幸せを願うから、ボクは貴方の一番じゃなくていい。
……でも、
何かあったときは教えてね。
相棒として、そして、貴方のことを好いてる人の1人として、
相談にのれることはのるからね。
「いつだって……、命ある限り、お背中お護りいたします」
銀狐の姫から幻影サマへ
了。