■ 世界観 ■

■倭国について
大雑把な地図
 4つの島からなっており、
  一番北に位置する島を”雪の国”(この色の国)
  中央に位置する大きな島の東北部に”雲の国”(この色の国)
  その南側には年中暖かい”陽(ひ)の国”(この色の国)
  大きな島の中央、倭国の都が置かれている”虹の国”(この色の国)
  大きな島の最西端”星の国”(この色の国)
  星の国の南に浮かぶ一番小さな島”雫の国”(この色の国)
  南西に浮かぶ島”月の国”(この色の国)
 と、地方ごとに小国に分かれている。

 各小国には退魔浪士組という鬼・妖怪・物の怪・魑魅魍魎と戦う浪士の集まる組織がある。

 気候は四季に分かれており、1年は365日、12ヶ月。もちろん1日24時間。
  春:3〜5月 夏:6〜8月 秋:9〜11月 冬:12〜2月
 北に行くほど冬は寒いし、南に行くほど夏は暑い。

 暮らしは、江戸時代後期の日本に似ている。

 服装は和装を基本とした服。
 各人、仕事の内容によって、様々な形状に改良している。

 貨幣単位は『朱(しゅ)』。
 貨幣を使用するのはごく一部のものたちであり、小さな村や町などでは物々交換の方が主流である。ちなみに退魔浪士組の浪士たちはごく一部のものたちに入っている。

 婚姻は、男女共に18歳以上になれば自由に行うことが出来る。異種族間婚姻も禁止されていない。

 教育制度については、倭国に義務教育は存在せず、職業に必要な知識は親兄弟、親戚、先輩などから習う。
 逆に、武術の道場や読み書きを覚える私塾など、習い事を教える施設は数多く存在する。

・虹の国(にじのくに)
 倭国の都が置かれている国。
 退魔浪士組の本部もこの国にある。
 代々続く天皇家が都を治め、治安は浪士組という警護部隊が護っている。
・雪の国(ゆきのくに)
 倭国の一番北に位置する島の国。
 年中通して気温は低めで、冬に雪が降ると移動がかなり困難になる。
 雲の国以南とは別の神々を祀っているという話もある。
・雲の国(くものくに)
 本州の東北に位置する国。
 曇り空が多かったりするが、果物や野菜の育ちが良くて味が良い。
 農民が一番多い国。
・陽の国(ひのくに)
 雲の国のすぐ南に位置する国。
 年中を通して気温が高めで、過ごしやすい国である。
 武家が多くため、人口も武士が多い。
・星の国(ほしのくに)
 虹の国の西に位置する国。
 年中通して、晴れの日が多く、夜には星が良く見える。
 商家が多いため、商人が多い。虹の国と雫の国、月の国の取引を任されている人も居るとか。
・雫の国(しずくのくに)
 一番小さな島の国。
 年中通して、雨の日が多く、水の多い国。
 海も他の国に比べると綺麗に透き通っており、名所となっている。
・月の国(つきのくに)
 南西に浮かぶ島の国。
 年中通して温かく、夏は一番暑い国。
 朧月が良く見えることから、朧月饅頭というものが名物となっている。
■種族について
 『人(ヒト)』と呼ばれる種族は、人間、経立、龍族、天狗、鱗人の5種族である。

・人間(にんげん)
 倭国に住まう知的種族のなかで最も多い種族。我々の世界に住む人間と肉体的に差異はない。髪、瞳、肌の色はさまざまである。平均寿命は80歳前後。肉体的、精神的にも平均的な種族で、成人の平均身長は男性170cm、女性160cmと他の種族と比べても平均的である。能力値も平均的なため、どの方にも向いている。
・経立(ふつたち)
 森や草原などに住む種族。成人の平均身長は男性160cm、女性140cmとやや身長が低いこと以外は人間とほとんど違いはないが、さまざまな動物(哺乳類)の耳と尻尾を持っているため、一目で分かる。平均寿命は最も短く60歳前後。能力値は技が高いため、監察方に向いている。
・龍族(りゅうぞく)
 自尊心は高いが、基本的には温厚で思慮深い種族。平均寿命も200歳前後と最も長命、中には不老の者もいる。成人の平均身長は男性が190cm、女性が170cm。人間よりも少し高く、細身である。髪の色はさまざまであるが、瞳は青や緑が多く、肌も色白である。特徴として、龍の尻尾と細く尖った耳を持っているため、一目で分かる。能力値は心、体が高く、切込方、術士方に向いている。
・天狗(てんぐ)
 頑強な身体を持ち、その強さを重視する種族。成人の平均身長は男性が210cm、女性が190cmと5種族の中で最も高いが、個人によってばらつきが多い。髪の色はさまざまだが、髪の一部がメッシュのように異なる色をしていることが多く、それが特徴となっている。特徴として、その背中には大きな鳥の翼を持つ。平均寿命は100歳前後。能力値は体が高いため、切込方に向いている。
・鱗人(うろこびと)
 水の中を住処とする種族。その姿は水の中では上半身が人間、下半身が魚と御伽噺の人魚のような姿を持ち、陸に上がりしばらく下半身を乾かすことによってその下半身が人間の足に変わるため、陸では人間とほとんど変わらない姿をしている。強いて言うなれば、首筋に鰓の名残があり、耳が尖っている。成人の平均身長は男性が160cm、女性が155cm。平均寿命も人間と大差なく、80歳前後となっている。能力値は心、技が高く、術士方、監察方に向いている。
■退魔浪士組について
 代々帝に使える退魔師の家系の巫女を組長とし、設立されている組織。
 虹の国を本部に、各小国に支部がある。
 
 退魔浪士組には3つの方が存在し、浪士たちは自分にあった方に所属することが義務付けられている。
 
・監察方(かんさつかた)
情報収集・潜入を得意とする者、射撃・投擲武器の扱いに長けている者などが集まる方。
自動取得技能
 《隠密》《体捌き》《観察》
・切込方(きりこみかた)
武器を扱うことに長けた者、武器に依存しない戦い方を身につけている者などが集まる方。
自動取得技能
 《武芸の才覚》《強靭》《大力》
・術士方(じゅつしかた)
自然を操る者、仲間を治療する術を身につけている者などが集まる方。
自動取得技能
 《破術》《霊養》《霊視》
 専門に関する説明をー。
 
・忍者(にんじゃ)
 優れた運動能力と独自の調査網を駆使し、影から任務を支える者たち。
・暗器使い(あんきつか・−)
 様々な物品を全身に隠し持ち、流転する状況へ臨機応変に対応する者たち。
・射手(しゃしゅ)
 弓や銃器などの扱いに長け、遠距離からの攻撃を得意とする者たち。
・傀儡師(くぐつし)
 傀儡と呼ばれるカラクリ人形を持ち、自らの手足の如く操る者たち。
・剣客(けんかく)
 常に戦いの中へと身を投じ、武器を用いた白兵戦に特化した者たち。
・弁慶(べんけい)
 護るべき仲間の堅牢な壁となり、襲い掛かる敵の前に立ち塞がる者たち。
・格闘家(かくとうか)
 自らの肉体を極限まで鍛え上げ、気の流れをも操る者たち。
・獣使い(けものつか・−)
 獣たちとの深い繋がりを持ち、共に在ることで最大限の力を発揮する者たち。
・幻妖師(げんようし)
 五感や感情など、物理的な作用ではなく人の精神面に働きかける術に精通した者たち。
・風水師(ふうすいし)
 万物を構成する五行の理に基づき、自然の力を借り受けた術を操る者たち。
・呪術師(じゅじゅつし)
 人の心に秘められた念の力に着眼し、禁忌ともされる危険な術法を操る者たち。
・姫巫女(ひめみこ)
 倭国古来からの様々な儀式を司り、日々の修養によって外道への対抗手段を得た者たち。
■澱みと鬼、そして宝珠
 倭国には特別な敵とそして、その敵に立ち向かえるものが存在している。
 
・澱み(よど・−)
 生物(時には無生物)の持つ感情が空間に堆積したモノ。激しい感情ほどより深い澱みを生む。
 長い歴史を誇る都にはこうした澱みが溜まっている場所が幾つもある。普段は結界などによって、澱みは封じ込まれている。
 鬼を滅ぼした場合(『鬼』の説明を参照)、宿主を失った澱みが残る。残った澱みは周囲の生物を取り込む危険性があるため、ただちに封印しなければならない。ただし封印には宝珠が必要である。
・鬼(おに)
 生物・無生物が澱みによって、異形の存在に変化したモノ。生物が抱く激しい感情が澱みを引き寄せ、その澱みに取り込まれることによって誕生する。鬼は澱みに込められた感情のおもむくまま、破壊や殺戮などを行なう。
 鬼と化した者は2度と元には戻らない。彼らを解放するにはその媒介となった肉体を破壊するしかない……。
 まれに鬼と化しても自我を保っていることもある。それは自らの意志で澱みを取り込んだ場合である。こうした鬼は人としての知恵を保っているため、非常にやっかいである。
・宝珠(ほうじゅ)
 己の力を具現化したものである。力を具現化させることによって、一般人と比べると秀でた力を持つことが出来る。
 宝珠は、他の者の宝珠と人とを反応させあうことにより、手にすることが出来る。人によっては生まれたときに持っていたという人もいるが、そういう人は隊の幹部になるような人なので、一般人からの隊士(PC)には、元から持っているものは(原則として)いない。そのため、入隊時に幹部の手によって宝珠を引き出される。
 もちろん、脱退・死亡の際には、具現化させていた力を元の身体に戻すため、宝珠を砕き力を体中に分散させる。よって、秀でた力を以ってしての悪用は出来ないようになっている。
 宝珠には『木火土金水』の5つの属性がある。

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